拗らせDKの偏った溺愛



これはあれでしょうか…イジメ的なものの始まりというやつでしょうか?


こんな時に真っ先に注意するはずの先生はというと…ダメです。

さっきよりもっとオドオドした感じで、なんなら気配すら消そうとしているかのようです。

いわゆる見て見ぬ振りってやつですね。

最悪かもしれません…。


私はグッと拳を握りました。

そうやってちょっと自分に気合を入れたつもりです。


…まだざわついている教室の中。

このままでは埒があきません。

そういえば、まだ自己紹介の途中です。

クラスの3分の1ほどの方は、まだ自己紹介が終わっていないのです。

これは、私が座ってしまえばなんとかなるのでは?


そう思ったので、綾乃ちゃんにそっと目配せをしてから意を決して座ることにしました。





< 50 / 251 >

この作品をシェア

pagetop