拗らせDKの偏った溺愛



そんなだからか、通い始めた高校に大した興味もなく。

取り立てて面白いこともなかったけど、気の合う友達は何人かいたから、つまらないというほどでもなかった。

ただ、毎日行く意味は全く感じられなかったから、1年の1学期からいきなりサボりがちだったことは事実。

それでもテストの点は上位をキープできているからか、学校からはとくに咎められることもないので、結構好きにさせてもらってる。



ただ、中学でやんちゃしてたっていうのもあって、学校をサボって繁華街をふらついてると結構な確率で喧嘩をふっかけられる。

高校生にもなって喧嘩ばっかして何が楽しいのかしらねぇけど、売られた喧嘩は買うのが俺の主義。

気乗りはしないけど、やるからには売られた喧嘩をきちんと買って相手がギブアップするまで付き合ってやる。

俺って律儀。


まぁ、俺も馬鹿じゃないから、そんなことがある程度続けば、学校をサボるより教室にいた方がめんどくさい喧嘩をしなくて済むってことに気づいた。

だから、適当に学校に行って、めんどくさい日はサボって自分の家か溜まり場に顔を出してダラダラと過ごす、というような高校生活が続いていた。

< 6 / 251 >

この作品をシェア

pagetop