拗らせDKの偏った溺愛
先程まで綾乃ちゃんと昨日見たドラマの話などを話していました。
ですからその続きを…。
と思いましたが、向かいに座る綾乃ちゃんの目は未だに竜虎のお二人に吸い寄せられたままです。
仕方ないので、一人で黙々と食事を再開しました。
その間にも横目でチラリと高村くんの姿を確認してしまう小心者の私。
大丈夫ですよね。
もしかしたら私がいることに気づいていないかもしれません。
その証拠に、高村くんは窓際のご自分の席に向かってい……ません!!
私の希望と期待をバッサリと断ち切られてしまいました。
なぜか途中で方向を変えて、こちらに向かってきます…!!
ビックリして、お箸でつかんでいた卵焼きがぽろっとお弁当箱に落ちてしまいました。
が!!
今はそんなことを気にしている場合ではありません。