拗らせDKの偏った溺愛



学校に着くと、ちょうど昼休みが始まったところだった。

教室に入ってすぐに美咲が弁当を食ってるのが目に入った。


そうそう。

俺にはこいつをいじめるっていう新しい楽しみがあったんだった。


美咲の顔を見ながら改めてそう考えると、心底ワクワクしてきた。

すげぇ不思議な感覚だ。

今まで誰かに対してここまでワクワクしたことないな。

それに、もっとスリリングなことをした時のワクワクとはまた種類が違うし。

こういうのはなんていう感情なんだ?


初めての感覚を不思議に感じながら貴紀に続いて自分の席に向かっていた足を美咲の方へと向けた。




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