こんな男に誰がした!
「「乾杯!」」
俺たちのまとめ役は、どうやら木本克哉だ。
「この7人のなかで、唯一香取だけが、自宅なんだよな。いいなあ!」
「そうかな?」
「だって掃除洗濯をしてもらって、飯付きだろ。俺なんて、一週間洗濯物ためたからな、明日は、1日洗濯だよ。」
「そうだね。じゃあ、早く結婚したほうが、いいかもよ。」
と女性陣から、アドバイスが飛んだ。
「結婚の話が出たところで、みんなは彼氏彼女がいますか?」
「そうだな、お互いに好きになる前に、知っていたほうが、いいな。」
「あ、はいはい。その前に、私たち女性陣から質問でーす。香取君って、モデルの輝ににてるよね。兄弟ってことは、ない?」
「えっ、似てないよ。ぜんぜん。」
俺は、焦った。
モデル仕様には、してないはずなのに、恐るべし女性陣!
俺は、髪型をちょっと長めにして、眼鏡をかけ、目立たないようにカモフラージュしておいたのだ。
「でもさ、背も高いし、眼鏡で隠しているけど、瞳の色、違うよね。もしかしたらハーフ?」
「いや、よくわかったな。俺、クォーターなんだ。」