こんな男に誰がした!
「さあ、八代君、どうぞ。」
「俺の彼女は、大学の後輩。俺の地元はここから1時間だから、すぐ会いに行けるしね。もう、かれこれ3年になるかな。」
「では、次は、山口さん、どーぞ。」
「私の彼は、大学のサークル仲間。同じ年。ちょっと遠いから、遠距離恋愛。これからどうなるか、わからないけどね。」
「では、最後に香取君どーぞ。」
「俺?」
「そう、俺だよ。」
「んー、彼女は、一つ年下。」
「それだけ?」
「昨年の夏、やっとゲットしたから、まだ1年たってない。付き合って8ヶ月かな。」
「そう、まだ別れる予定はない?」
すぐに笹木が突っ込みを入れてきた。
「俺さ、こう見えて、割りと一途なんだよ。このまま結婚まで行くつもりだから。」
そこに、
「こんばんは、私たちも同じ会社なんだけど、ご一緒してもいいかな?」
女性3人は、顔を見合わせて、嫌そうな空気を醸し出していた。
それをわかっているのに、木本が、
「美女が増えるのは、有り難いね。みんな、いいよな。」
と、男性陣に振ってきた。
八代は、空気を読めずに
「大歓迎だよな。」
と、田中に同意を求める。
田中は、空気を読んでいる癖に、わざと、
「さあ座って、始めに自己紹介からね。」
と、女性陣を刺激する。