こんな男に誰がした!
次の日の6時、俺は、ロイヤルホテルに着いた。
村越真由が1人で待っていた。
「あっ、浩輝さん、こっちよ。」
「あれ、みんなは?」
「みんな、先に行って場所を確保してるって、上に行っているよ。私が、浩輝さんを待っていることにしたの。」
「そう。じゃ行こう。」
その時、俺は、何も疑っていなかった。
さやかさんのことが一段落して、油断していたのかもしれない。
エレベーターに乗ると、次第に上昇し出した。
突然、村越真由が俺の肩に手を乗せて、俺にキスをしてきた。
思いもよらないことに、俺は、キスを避けることができず、彼女を離すのがやっとだった。
村越真由は、俺に必死に訴えてきた。
「浩輝さん、飲み会は、嘘なの。どうしてもあなたと二人で会いたかったの。部屋をとってあるから、私の話を聞いて。お願い。」
と言うと、七階でエレベーターが止まった。