悪役の私






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最後のデートの日。



待ち合わせ場所に来た潤の姿を見た瞬間、やっぱり私は涙が止まらなくて。




「泣くなよ。
どちらかと言えば泣くのは俺だろ(笑)」



と少しふざけたような潤の優しさにまた涙腺が緩む。



覚悟を決めてきたつもりだったのに。




振る立場として最低なことをしているのに。




どうしてこんなに涙が止まらないの。




潤は呆れたように笑っていた。




その後、泣き止むこともできないまま、私たちはディナーを食べながら色々な話をした。





初めて会った日。



付き合った日。



初めてセックスした日。



初めてケンカをした日。



3年間の間に、本当に色々なことがあった。










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