悪役の私
帰り際、最後の一回とホテルに誘われた。
結局そうなるよね…。
でも、今の私に潤を断ることは出来ないよ。
そっと後ろをついていく。
ホテルに着いた瞬間、潤は私をグッと引き寄せ熱いキスをする。
「んっ…。」
そのまま服を脱がされ、私をベッドに押し倒すと、潤も服を脱ぐ。
私の全てを知り尽くしている潤は、今までの中で一番強引に、でも優しく私の弱いところを刺激していく。
そして、だんだんと涙目になる私を見てニヤっとするんだ。
「…愛してる」
耳元で呟く潤に、何も言えない私は、
「うん」と答える。
すると潤は更に強く私を抱きしめ、そのまま力の限り突き上げる。
これがきっと彼なりの最大限の愛情表現。
これが、最後。
今日が、最後ーーーーーー。