悪役の私
4-3
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「別れたよ」
……………。
あれから1週間。
私はいつから潤のことが好きじゃなかったんだろう。
そう思うくらい、もう潤のことを考える時間は少なくなっていた。
私が潤と別れたことを優に報告すると、優は驚きすぎて声にもなっていないようだった。
「多分、もう会うことはない。」
「そ…、そっかぁー。俺もはっきりしないとね。」
と言ったまま少し下を向く。
私も下を向いた。
私はこれ以上何も言えないから、空気を変えようと切り替えて優に話しかける。
「そういえばもう少しで優、誕生日だね!」
「…うん。」
「お祝いするね!」
「…うん。」
「…何か欲しいものある??」
「…うん。」
「…優??」