悪役の私
5-3
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あれから3年が経った今。
私の横にはとっても愛する人がいる。
「……おはよ…」
彼に頭を撫でられて起きる。
「おはよ」
そう微笑む彼が、とっても愛しい。
同棲を始めてから約一年。
もちろん喧嘩をする日もあるし、すれ違う日もある。
それでも一緒にいたいと思える大切な人だ。
もちろん、優でも、潤でもない。
あの1年間は、きっと幻だったんだと思う。
でも、私の歴史の中にしっかりと刻まれていて
その過去があったからこそ、
今、私の横にいる彼を絶対に裏切りたくないと思う。