もう一度出会えたら
彼のキスが頬から首筋、そして耳の方にまで流れていくと


自分の声と彼のリップ音が恥ずかしいくらい自分の耳にも響いてくる。


そして私を満足そうに見る彼。


そして私を横抱きに抱きかかえるとすぐ横にあるベッドの上に優しく降ろされた。


彼の引き締まった上半身に見とれ、彼の胸に手を伸ばすと、ドキドキと脈打つ彼の心臓の音が手からダイレクトに伝わり、私の心音と共鳴する。


彼の瞳にまっすぐに捕らえれ、見つめ合う2人の視線。


私の頭の両横に突いた両腕で自分の体を支えながら、彼の顔が段々と近づいてくる。


その間も視線は逸らされることがなく絡んだまま…


彼の唇が重なり、私の唇にキスの雨を降らせた。


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