もう一度出会えたら
『菜々さんの目も声も全部が僕をこんな風にさせるんですよ……』


彼の顔が切なげに歪みながらそう囁いた。


さっき果てたばかりの敏感な体は


震えそうな程に悦びの声を何度もあげさせられて


最後は意識を飛ばしてしまった。


薄れていく意識の中で


『早く僕を好きになって…』


彼のそんな言葉を聞いたような気がした………。
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