もう一度出会えたら
『ありがとう…その友達って、女?』


「え、そうだけど…何で?」


『べ、別に意味はないよ。ただ聞いただけ』


「ねえ、私の事より大翔の方はどうなのよ。そういう話ほとんど聞いたことないんだけど。それに最近モテてるって聞いたけど、告白とかされてるんじゃないの?」


そう聞くと、大翔は私から目線を外し窓の外を見ながら


『…モテてなんてないし…モテなくてもいい。ずっと好きな人はいるけど、今は俺の完全な片思いだよ』


「へぇ、初めて聞いちゃった大翔の恋バナ…」


『言った事ねぇもん』


「だね。いつもはぐらかしてばかりで教えてくれなかったよね。大翔は優しいしかっこいいし、以外と頼りにもなるし自信持って頑張って」


『以外とって何だよ…』


って少し不満そうな彼に


「褒めてるんだよ。それに女子って、そういうギャップに弱いんだからそこが大翔の武器でしょ。」


『そう…なの?じゃあ一応礼でも言っとくか。ありがとな』


そう言いながら大翔の顔がほのかに赤くなっている。少し褒め過ぎた?
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