もう一度出会えたら
そして、この先もう2度と会うことがなくても彼には幸せでいてほしいと心から
思った。この東京駅という場所があの人との最後の別れの舞台となったのは
偶然のようで必然だったんだと、ふとそんな風に思った。私たち2人はここで
今日本当の終わりを迎えた。そしてこの先の人生でもう二度と彼と交わること
は無いだろう。だけど悲しいだけじゃない…最後の別れができた今、私に刺さっ
ていた棘も抜けて無くなり、これで本当に前を向いて歩き出せる…そう思った。
そして、それは彼にとっても同じような気がした。
大阪に向かう、新幹線の中で涼くんからのLINE画面を開いた。
怖くないと言えば嘘になるけど、やっぱりこのまま逃げて終わってしまう方が怖
い。このまま終わりたくない後悔したくない。その気持ちに押され画面を開いた。
“僕を信じて。菜々さんに会いたい”
目に飛び込んできた彼の言葉に…自然と涙がこぼれた。
彼を信じたい。信じてる。
いつもは楽しい新幹線の旅も今は早く彼の声が聞きたくて一度新幹線の中から彼
に電話をしたけど繋がらなかった。気持ちがソワソワして落ち着かない時間を過
ごし新幹線が新大阪に到着し荷物を持って急いで降りると彼に電話をかけた。
思った。この東京駅という場所があの人との最後の別れの舞台となったのは
偶然のようで必然だったんだと、ふとそんな風に思った。私たち2人はここで
今日本当の終わりを迎えた。そしてこの先の人生でもう二度と彼と交わること
は無いだろう。だけど悲しいだけじゃない…最後の別れができた今、私に刺さっ
ていた棘も抜けて無くなり、これで本当に前を向いて歩き出せる…そう思った。
そして、それは彼にとっても同じような気がした。
大阪に向かう、新幹線の中で涼くんからのLINE画面を開いた。
怖くないと言えば嘘になるけど、やっぱりこのまま逃げて終わってしまう方が怖
い。このまま終わりたくない後悔したくない。その気持ちに押され画面を開いた。
“僕を信じて。菜々さんに会いたい”
目に飛び込んできた彼の言葉に…自然と涙がこぼれた。
彼を信じたい。信じてる。
いつもは楽しい新幹線の旅も今は早く彼の声が聞きたくて一度新幹線の中から彼
に電話をしたけど繋がらなかった。気持ちがソワソワして落ち着かない時間を過
ごし新幹線が新大阪に到着し荷物を持って急いで降りると彼に電話をかけた。