もう一度出会えたら
『僕と一緒にいてくれて、僕を好きになってくれて…ありがとうって意味です』


彼の表情は見えないけれど、きっと優しい目をしてくれているのだと分かる。


私は本当に幸せだと彼の腕の中に包まれながら、心から感じた。


「私こそ…こんなにも想ってくれてありがとう。」


『菜々さん…僕はずっとあなたに片思いをしてきたけど、あなたの事を知れば知るほどもっともっと好きになります。だから、これからも僕だけに色んな菜々さんを見せて下さい。』


「涼くん…ありがとう。私も同じ気持ちだから……色んなあなたをもっと知っていきたい」


彼は私の体の向きをくるりと変えると、正面から彼の熱く濡れた瞳と


視線がぶつかる。


徐々に彼の顔が近づき目を閉じると、彼の唇が優しく重なった。






私と彼はまだ始まったばかり。


これからもずっと彼と一緒の未来を歩いていけますように…



























Fin
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