もう一度出会えたら
彼と別れてからは、電車の時間も元に戻した。
いつもの電車のいつもの車両に乗って今日も会社に向かう。
半年前から続く同じ朝の景色なのに涼くんが乗っているかもしれないと思うだけで挙動不審になってしまうけど、彼に会うこともなく会社に着いてホッとする。
昨日飲み過ぎたせいで体調も良くないし定時には帰りたい。
雑念を追い払いながら、パソコンと伝票を交互に見つめ入力作業に没頭した。
入力作業がひと段落ついた時、電話が鳴った。
「お早うございます。HOPEコー…『菜々?』
「え…その声ハルちゃん?どうしたの?」
周りに聞こえないよう、口元を手で塞ぎながら小声で話す。
幸いフロア内はみんなタバコ休憩にでも行ってるのか誰もいなかった。
いつもの電車のいつもの車両に乗って今日も会社に向かう。
半年前から続く同じ朝の景色なのに涼くんが乗っているかもしれないと思うだけで挙動不審になってしまうけど、彼に会うこともなく会社に着いてホッとする。
昨日飲み過ぎたせいで体調も良くないし定時には帰りたい。
雑念を追い払いながら、パソコンと伝票を交互に見つめ入力作業に没頭した。
入力作業がひと段落ついた時、電話が鳴った。
「お早うございます。HOPEコー…『菜々?』
「え…その声ハルちゃん?どうしたの?」
周りに聞こえないよう、口元を手で塞ぎながら小声で話す。
幸いフロア内はみんなタバコ休憩にでも行ってるのか誰もいなかった。