私の小さなヒーロー
約束の11時。
私たち家族がホテルのロビーに着くと、私の両親も、雄飛の両親も揃っていた。

「パパ、ママ。じいちゃんとばあちゃんがいるよ」

4人を見つけて喜ぶ圭吾。

「よう圭吾、元気だったか?」

4人も、圭吾に会えて嬉しいみたいだ。

「こんにちは。今日はありがとうございます。夜は圭吾のこと、よろしくお願いします」

雄飛が、私の両親に挨拶をする。

「こんにちは。今日はご招待いただき、ありがとうございます」

私は、雄飛の両親に挨拶をした。

雄飛の父が、このスターツホテルで働いていて、今日のバイキングと宿泊を手配してくれた。
5年前の結婚式も、色々と融通してくれた。
本当にいつも、お世話になっている。

「くるみちゃん、気にしなくていいのよ。
私たちは雄飛一家が元気でいてくれたら嬉しいから。
席の予約をしてあるみたいだから行きましょう」

お義母さんに促されて、私たちはレストランに向かった。









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