君は私の人生の、輝く太陽。
「・・・りょーか!先輩といいムードだったじゃない?」
ニヤニヤしながら話しかけてきた莉心ちゃん。
「・・・莉心、その顔きもいよ」
私の言葉に少し怒る莉心ちゃん。
「なんですって!?・・・そんなことより!玲先輩となんかあったの!?」
莉心ちゃんは私の机を、両手でバンッと叩いた。
その音にクラスメートが反応する。
みんなの目線は私たちに集まった。
「ちょ、莉心!声おっきい!」
私の慌て方を見て、莉心ちゃんは堪えられないというように笑った。
「涼香慌てすぎっ!ごめんごめん」
全然反省していない莉心ちゃんに呆れる。
私たちの様子を見て、何も無かったことに安心したのか、クラスメート達は先程までと同じように騒がしくなった。
「・・・もう!莉心のバカっ!」
私は"もう知らないからね!"と言って、机に伏せた。
私の行動に、今度は莉心ちゃんが慌てる。
「ごめんって!ね?涼香様お許しください!」
私は顔を上げた。
「・・・よろしい。優しい優しい涼香様が許して差し上げよう。」
「ありがとうございます。誠に嬉しい限りでございます。」
このやりとりに、二人とも吹き出した。
きゃらきゃらとした笑いがおこる。
「あーお腹痛い」
笑い終わった莉心ちゃんは目の淵に溜まった涙を指で拭き取った。
「・・・で?先輩とはなにがあったのよ?」
・・・忘れてなかったんだ。
「・・・・・・告られた」
「へぇ。で、どうしたの?」
莉心ちゃんは口角を上げた。
・・・なんか怖い。
尋問されてるみたいだよ。
「・・・どうしたのって、そりゃあ、断ったよ。」
莉心ちゃんは急につまんなそうな顔をした。
「・・・ふーん。やっぱり直斗くん?」
今の莉心ちゃんの表情からは気持ちが読み取れない。
ねぇ莉心ちゃん。
今なにを思っているの?