君は私の人生の、輝く太陽。
「・・・うん。私は直斗が好きだから断ったよ。」
「そう・・・。」
────キーンコーンカーンコーン・・・
昼休み終了のチャイム。
五分後には、授業が始まる。
「・・・席戻るね!」
莉心ちゃんは、私の席から離れていった。
「・・・はぁ。」
無意識にこぼれたため息。
先輩に"私"が告白されたかったな。
どうして同じ顔なのに、先輩は涼香を好きになったんだろう。
どうして同じ顔なのに、直斗は遥香を好きになったんだろう。
すべてが逆ならよかったのに。
私が直斗を好きになって、涼香が玲先輩を好きになる。
もしくは、直斗が涼香を好きになって、玲先輩が私を好きになる。
なんで、なんて考えても仕方がない。
けれど考えてしまう。
なんで先輩は私を想ってくれないの。
なんで誰も気づいてくれないの。
なんであの日事故にあったのが私たちなの。
なんで、なんで。
授業なんか頭に入ってこない。
ごめん涼香。
ごめんね。
"涼香"のお葬式をあげてあげられなくてごめん。
私が涼香になってしまってごめん。
直斗が私のことを想っててごめん。
ごめん。
ごめん。
謝ってもどうしようもないけれど、"ごめん"という言葉が、頭の中を支配する。