君は私の人生の、輝く太陽。




***





「おはよー!昨日のテレビ見た?」





「見た見た!あの人めっちゃカッコイイよね!」






「それな!わかる!」






学校や教室で繰り広げられる会話は、涼香が死ぬ前となにも変わらない。






チラッと歩きながら私の教室を見ると、私の席はもう無くなっていた。





1番"私"と仲が良かった愛梨(アイリ)でさえも、"私"の話なんて一言も話していない。






まるで、最初から私の存在がなかったかのように。






「愛梨ー!今日遥香の家行く?今日で丁度4ヶ月じゃん?」







"私"の話に足が止まる。






そんな私を気に留める人なんて誰もいない。






「えー・・・。めんどくさー!行かなくて良くない?」






「だよねー!もういないんだし!・・・てゆーか、そんなヤツいたっけ?って感じ!」






「わかる!」






そう言って愛梨は笑った。






周りにいた人もきゃらきゃらと笑った。






ねぇ、なんでそんな事言うの?






仮にも同じ学校に、隣のクラスに、双子の妹がいるって分かってるのに。






それなのになんでそんなこと言えるの?






「だいたいさー、私そこまで遥香のこと好きじゃなかったんだよねー。なんだっけ・・・。あー涼香・・・だっけ?そのこの方が好きー」






なにそれ。






あんなに一緒にいて『そこまで好きじゃない』?





名前すら忘れかけていた涼香の方が好き?






「それな!私も思ってたー!」






また笑う愛梨達。







私って、好かれてなかったんだ。






そりゃ、全員に好かれていたとは思わないし、そんなこと思えない。






でも、愛梨は私のことを嫌っていないと思ってた。







それなのに、愛梨の気持ちをこんな形で知るなんて。






涙が溢れて、こぼれそうになる。







それをなんとか堪えて、早足で教室に向かった。




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