君は私の人生の、輝く太陽。
***
「おめでとう涼香!」
「涼香ももう14歳ね。早いわぁ・・・」
私が笑顔で「ありがとう」と言えば、二人も笑顔になる。
その笑顔を見て、嬉しくなって。
でもそれと同時に、私を涼香と信じて疑わない両親に、悲しくなって。
涙が出そうになった私は、ガタッと席を立った。
「外の空気吸ってくる!」
私は庭に出た。
花壇があって、たくさんの花が咲いている。
お母さんは花が好きだ。
だからいつ見ても庭の花壇は綺麗。
「・・・クロッカス?」
紫色に染まる花壇。
「・・・そうよ。綺麗でしょう?クロッカス」
「うん。綺麗。・・・え!?」
私は勢いよく振り返った。
「・・・ふふっびっくりした?」
後ろにいるのがお母さんだとわかり、すぐに肩の力が抜けた。
「なんだ、お母さんか・・・」
「なんだってなによ?もう・・・!」
お母さんは笑いながら少し頬を膨らませた。