君は私の人生の、輝く太陽。
「・・・なんかあった?」
家の前、突然の横からの声に驚く。
私に対して言った言葉だよね?
「・・・なにもないよ。」
私は少し目を伏せてそう言った。
なんでいつも気づいてくれるの。
私が直斗にとって特別なんじゃないかと期待してしまう。
「・・・俺の事は頼れって言ったよな?なんでいつも頼らないんだよ。俺、そんなに頼りない・・・?」
悲しそうな声に、ハッとして顔を上げる。
直斗は眉を八の字にしていた。
「頼りなくなんかっ・・・!」
「じゃあ頼れよ!」
大きな声をだした直斗に、ビクッと肩が揺れる。
「・・・ごめん。」
謝ることしか出来ない私は、卑怯なのかな。
「・・・遥香が話したくないなら、無理には聞かない。でも、俺はいつだって遥香の味方だ。」
直斗の真っ直ぐな瞳に、心が揺らぐ。
そうだ。
いつだって直斗は真正面からぶつかってきてくれていた。
いつだって直斗は私と向き合ってくれていた。
そんな直斗から逃げていたのは私だ。
「・・・着替えたら、家行く。それで、話すから。一旦帰ろ?」
私は笑った。
うまく笑えていたかわからないけれど。
それでも、笑った。
直斗も私に笑って返してくれて。
「待ってる!」
その一言が、とてもとても嬉しかった。