君は私の人生の、輝く太陽。





トントントンッと階段を降りる。







リビングのドアを開けると、コーヒーを飲みながら雑誌を読んでいるおばさんがいた。







おばさんは私たちに気付くと、優しく笑った。







「ゲーム?」







私は、うん!と元気よく返事をして、ゲームの準備を始めた。








「直斗!これやろー?」






私が手に取ったのは、カーレースのゲームだ。







「遥香はホントにそれ好きだよな」







「うんっ!」







7時までゲームをやって、家に帰る。







それは、涼香がいた頃と何も変わらない生活だった。







家に帰って、ご飯を食べて。







なにも変わらないのに、涼香がいない事がすごく寂しくて。







今まで大好きだったお母さんのご飯が、最近はあまり美味しいと思えない。








味がよく分からなくなって。







ご飯の味は昔と変わらないはずなのに、昔の方が美味しく感じた。







今日もまた、"私"の部屋に入る。







"私"が生きていた頃となにも変わらない部屋。







私は久しぶりに、"私"の部屋で眠りについた。






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