君は私の人生の、輝く太陽。
***
朝起きた時や、ご飯を食べている時。学校に行く時や、お風呂に入っている時も。
『私は本当に必要なのか』と考えてしまう。
いつだって頭から離れない。
生きる理由が欲しい。
涼香がいた頃はこんなこと思わなかったのに。
生きる理由なんて考えたこともなかった。
今まで、ニュースで自殺した人の話を聞いても何も思わなかった。
なんで自殺なんかしたんだろう。親に相談しなかったのかな。
そう思って、気づかないうちに心の中でバカにしてた。
けど今ならわかる。
なんで自殺したのか。なんで相談しなかったのか。
私の場合は、自殺するくらい酷いいじめがあったわけじゃない。
ニュースになっている自殺した人たちとは、理由がちがう。
けど気持ちは同じだ。
両親には相談したくないし、私の場合は出来ない。
そして、『この世から消えてなくなりたい』って思うんだ。
どうして死ねなかったんだろう。
いっその事誰か殺してよ。
「・・・準備しなきゃ。」
私はベットから降りる。
カーテンを開けると朝日が差し込んできて。
"私"の部屋だったら、西側に窓があって、綺麗な夕日が見えたのになぁ。
もう部屋から夕日は見られない。
もう元の生活には戻れない。
戻りたい。
「ねぇ神様。一生のお願いだからさ。事故に遭う前に戻してよ。」
私のそんな願いは、誰もいない部屋にポトンと落とされて、消えた。
誰の耳にも入らないその願い。
それが虚しい。
私が悩みを抱えている時は、誰よりも早く涼香が気づいてくれたのに。
・・・あぁそうか。
だから、『死にたい』なんて思わなかったんだ。
~エゾギク「変化」~