君は私の人生の、輝く太陽。
「なににするー?」
メニューを見ながら直斗に声をかける。
直斗は、うーん、と考えていた。
「遥香は?」
「私?うーん・・・」
実は私も決まっていない。
「・・・カルボナーラにしようかな。」
「じゃあ俺はミートドリアにしよ」
2人で頼んだものをきれいにたいらげる。
食べ終わった私たちは、少しの間、ファミレスで話していた。
「この後どうする?」
私の問いかけに、直斗はまたニカッと笑う。
「ショッピングモール行こう!」
「うん!」
席を立ち、会計をやりに行く。
お金を払って外に出た。
────その時。
「涼香・・・。なんで直斗君と?・・・っまさか!」
外には莉心ちゃんと、放課後に莉心ちゃんと一緒にいた人たちがいた。
「涼香まさか、付き合ってるとか言わないよね!?私言ったじゃん!・・・な、直斗君も幼馴染みだから一緒にご飯食べてるんだよね!?」
莉心ちゃんが、怒りで震える。
怖いよ莉心ちゃん・・・。
「あ、あのね莉心ちゃん────」
「涼香とは付き合ってない。」
────え?
直斗がいつもと同じトーンでそう言った。
私たちって付き合ってるんじゃないの?
「・・・そ、そうだよね!涼香なんかと付き合うわけないよねー!」
莉心ちゃんは安堵の表情を浮かべた。
「・・・でも、好きな人はいるよ」
ねぇ直斗。
どういうこと?
私と付き合ってるんじゃないの?
「・・・うん。知ってるよ。遥香ちゃんでしょ?」
莉心ちゃんは少し悲しそうな顔をした。
やっぱり、私はあってはならない存在だ。
私は涼香だから、直斗とは付き合ってないんだ。
「────そうだよ。俺は遥香が好きだ。」
直斗はそれだけ言って、私の手を取り歩き出した。
もうさっきみたいに2人で赤くなることはなかった。