君は私の人生の、輝く太陽。
「危ないっ!」
誰かが、そう叫んだ気がした。
────キキーーーッ!!
耳をつんざくようなブレーキ音。
突然の光に目が眩む。
そのブレーキ音が、私たちに向けられたもので。
めが眩むような光は、私たちに向けられた、車のヘッドライト。
そう認識した時には、もう手遅れだった。
────ドンッ
私の体に強い衝撃が走って。
道路に転がった。
「っ・・・は、るか」
頭から血を流している涼香。
涼香は私の手をぎゅっと握って、名前を呼んだ。
思ったように声が出ない。
「りょ、か・・・」
私も涼香の手を握りしめる。
思い切り、思い切り。
でも、どんどん力が入らなくなっていく。
私の意識はそこで途切れた。
~紫のヒヤシンス「悲しみ」end~