君は私の人生の、輝く太陽。
「なんで今まで・・・・・・私たちに言わなかったの・・・。言ってくれれば────」
「そんなの、言えないよ。」
唇を噛み締めて俯いた。
でも、すぐに顔を上げた。
「だって、言ったら今みたいに、お母さん達が悲しむでしょ?」
私は口の端に力を入れて、笑う。
けど、やっぱり上手く笑えなくて。
2人の眉が八の字になる。
私が困らせてる?私が悲しませてる?
ごめん、ごめんなさい。
そんな顔させたくなかったのに。
「遥香は、ずっと私たちのことを、思ってくれてたのね。」
お母さんの白くて綺麗な手が、私の頭に触れる。
そのまま、私の髪の毛を梳いた。
「ありがとう。」
優しく微笑んだお母さん。
「一番辛かったはずなのに、俺たちを思って黙っててくれてありがとな。」
お父さんも優しく微笑んだ。
同じ表情をした2人。
ありがとう、なんて言われる立場じゃないのに。
だって私は、自分勝手で、この家から逃げたこともある。
それなのに待っててくれた。
いつだって、"おかえり"と言ってくれた。
私の方こそ、"ありがとう"。