君は私の人生の、輝く太陽。
マリーゴールド
***
「・・・ん」
ゆっくりと目を開ける。
ここはどこ・・・?
薄汚れた白い天井。
ピッピッと規則正しく音の鳴る機械。
自分の腕には、たくさんの管が刺さっていた。
「・・・っ涼香!起きたのね!?」
「っおか、さん・・・」
うまく声が出せない。
思っていることを、みんなに伝えられない。
「よかったっ!」
お母さんは泣きながら私のことを見た。
「涼香っ!」
突然ドアが開いて、お父さんが息を切らして入ってきた。
「涼香・・・!」
────コンコンッ
ドアがノックされた。
「桜井さん。検査しますよ」
看護師さんが私に向けて、そう言った。
結局、その日は検査だけして終わった。
検査の結果、異常は無かった。
ただ、怪我がまだ治ってないから、1ヶ月は入院するとのことだった。