君は私の人生の、輝く太陽。
エピローグ
***
「遥香ー!」
「美咲!」
あのあと、私たち家族はもとの家から新幹線で2時間程の場所に引っ越した。
誰も私たちを知らない場所。
私は最初、不安と緊張で押しつぶされそうだった。
けど、転校先の中学校はみんないい人たちばかりだった。
新しい中学はとても楽しくて、最後の1年間はとても充実していた。
中学卒業とともに、私は県内で3番目に偏差値の高い高校に進学した。
そこで美咲(みさき)と出会った。
美咲は高校進学とともに引っ越してきたらしい。
私たちはすぐに仲良くなった。
美咲には遠距離恋愛中の彼氏がいて、いつも連絡を取っていた。
たまに彼氏が来てくれたり、美咲が彼氏の元に行ったりもしていた。
そんな2人が少し羨ましかった。
私だって、出来ることなら別れたくなかった。
本当はずっと一緒にいたかった。
でも別れようと言ったのは私。
関係を壊した私が、そんなことをいう資格はない。
今はただ、祈るだけ。