君は私の人生の、輝く太陽。
「・・・か、は・・・、遥香!」
「う、え?・・・なに?」
ぜんっぜん気づかなかった!!!
「ぼーっとしてどうしたの?・・・あ、そっか。明日、なんだね!」
「う、ん・・・。」
そう明日。
明日、全てが決まる。
「美咲どうしよ・・・っ。」
ジワリ、涙が滲む。
私から言ったのに、こんなにも辛い。
あの約束。
忘れられないあの約束。
それはどんな時でも心の中にあった。
「大丈夫。遥香なら大丈夫よ。────もし、もしダメだったら私に電話してきな?いつでも話聞くし。」
「・・・っうん。ありがと美咲」
あの日の約束は、明日で決まる。
約束の選択肢は二つ。
付き合うか、幼なじみのままか。
「・・・遥香、あの約束は、遥香が想っていれば50%の確率で良い方に行くんだよ。だから、大丈夫。」
「そ、だよね。大丈夫だよね。」
自分に言い聞かせるようにそう言った。
そうしないと、瞳に滲んだ涙がこぼれてしまいそうで。
あの日、私たちは約束をした。
高校卒業後、お互いがまだ想いあっていればまた付き合う。
どちらかが、もう想っていなければ幼なじみの関係に戻る。
私は、まだ直斗が好きだ。
いろんな人に出会ったけれど、私には直斗だけだった。
直斗以上なんていなかった。
「今日はもう帰って寝よ?」
美咲のその一言で、私たちは家に帰った。