君は私の人生の、輝く太陽。



待ち合わせのカフェに着き、店内を見渡す。





「直斗・・・」





私はすぐに直斗を見つけ、席に向かった。





「・・・直斗」





直斗に声をかけると、少し大人になった直斗が私のことを見た。





「久しぶり、遥香」





なにも、変わってない。





直斗は直斗のままだ。





「・・・なんか頼もっか。」





私は直斗と向かい合うように座ると、メニューを広げた。





すぐに本題に入る勇気を私は持ち合わせていない。





私はオムライスを、直斗はミートドリアを頼んだ。





引っ越してからのことをお互いに話す。





そうしているうちに、時間は刻々と過ぎていく。





私は、最後の一口を口に入れた。





私たちの間に、沈黙が流れる。




「・・・約束、覚えてる?」





「覚えてるよ。」





私はお茶を一口飲んで、そう答えた。





忘れない。忘れられるわけがない。






「・・・俺、さ、」





直斗がそこで言葉を切った。






その先を聞きたくない。





嫌だ。だってもし、もし。






直斗の答えが、私と異なるものだったら。






そう考えると、胸が苦しい。






締め付けられるように痛い。






「・・・俺は、」





直斗の瞳に私が映る。






「────遥香が好きだ。」






「・・・っ」





嬉しい。ほんとに??ほんとに、想っててくれたの?






引っ越してから、会ってない。






メールのやり取りはしていたけど、電話はしていない。






それなのに、直斗も私と同じように思っててくれた。





自然と涙がこぼれ落ちる。






「・・・っ私も、私も直斗が好きだよ」





直斗は聞いた瞬間、目を見開いた。





でもそんなの一瞬で。





すぐに笑顔に変わった。





「良かった。じゃあこれからもよろしくな!」






ニカッと笑う直斗の顔は、昔と全く変わっていない。





「うん・・・っ!」





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