【改】桜の舞った夜─運命<サダメ>─




昴「…、蓮?」


蓮「、なんだ」



僕の話聞いてます?とパソコン片手に話しかけてきたのは副総長の昴だ。


全然聞いていなかった蓮だが、口から出た言葉は「聞いていた」。


その言葉を嘘だと見破った昴は、ため息をつきながらももう一度初めから話してくれた。




昴「ですから、来週の水曜に僕らのクラスに編入生が来るみたいですよ」


蓮「…こんな変な時期にか?」



蓮の疑問は最もだ。だって今の季節は年が開ける前の月、つまりは11月の後半だというのに。


もっと前にでも入ってこれただろう。



昴「まぁ、当然情報は調べましたが、変なんですよ」


春「変?何が変なのー?」



会話を聞いていたのか、春斗は会話に横入りしてくる。

周りを見渡せば、2人を除いて興味津々の様子でこちらを見ている。



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