【改】桜の舞った夜─運命<サダメ>─



昴「…名前は、黒野 伶、歳は18。
容姿は金髪に蒼の目。多分カラコンだと思います。

そして、黒のパーカーのフードをかぶっていて、マスクもしていました」



以上ですかね、と言い、パソコンの上で動かしていた指を止め、静かにそれを閉じた。



柚「他に、わかったことはない、の?」


昴「それ以外は何もわからなかったですね。
…ただ、僕らのことを知らないようでした」


(蓮以外)「えっ?」



昴が最後に付け足した言葉に、蓮以外のみんなは驚いているみたいだった。

女嫌いの悠輝と秋斗でさえも目を見開いて驚いている。



蓮「…あいつ、倉庫連れていくぞ」



いいよな?と無言の圧力をさらけだしながら言葉を発した蓮。

それに当てられたみんなは、ほぼ即答で答えた。


「わかりました(了解)(わかったー)」



だが、若干食い気味に発せられた蓮以外の言葉に、蓮自身は驚き、そして笑った。


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