【改】桜の舞った夜─運命<サダメ>─



じゃあな、と立ち去ろうとした男…桜舞に、女性は咄嗟に呼び止める。




「あの、ありがとうございました…っ」


「…いいよ、今度から気をつけな」




片手をあげて返事を返すと、桜舞はすぐに姿を消した。



『……Game over. Let's play again.

──また桜の舞うその日まで』




男が言い残した言葉は、暗闇に溶けて消えていった……。





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