仮に君と恋をしたなら
1. 恋人ごっこ
ある日の休み時間のこと。
中学から仲の良い男子、真山隼と行動を共にしていることの多い私、山田実都はたまたま同じ班になった女子に、先刻もう何度目かのお馴染みの質問をされた。
「山田さんと真山って付き合ってるの?」
「付き合ってないよ」
「仲が良いから付き合ってるのかと思った~」
何で仲が良いだけですぐ恋愛に結びつけるかな。
「中学からずっとつるんでるからね」
「ねぇねぇ、ずっと一緒に居て好きにならないの?」
好きだから一緒にいるんだけど。
まぁ…でも、彼女たちの言う恋愛の好きではないな。
そんな話をした後だったせいもあり、休み時間私の席に来ていた真山に脈絡もなく、とんでもない提案をした。
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