一ヶ月の恋…最低男の言い訳…
episode forth
ダラダラと続く腐れ縁に私は終止符を打った。
何も進まない恋は…自分の首をしめるだけ。
答えがわかっていたからこその結果。
彼からのメールに…
「本当に愛していたよ。歩花は俺の幸せを思って別れを選んでくれたんだね…ありがとう」
あっさり…。
わかっていたはずなのに、いざ本当に失うと心に穴があいたように…悲しくなる。
だからもう恋なんてしない…
一生、独身でいい…
私には恋は向いていない…
そう思った。
一人でいたくない私はとにかく予定をいれて人に会ったり
、好きなアーティストのライブに行ったり、自分のペースを取り戻しつつあった。
切なく思う日もあったが、考えないように…他の事へ神経を集中させた。
そんな時に耳にしてしまった…隆司の離婚。
私はどうにかなりたかった訳ではなく、気になって隆司に連絡をした。
「はい」
「久しぶり…変な事聞いてごめん。離婚したの?」
「したよ…俺の浮気が原因…」
「そうなんだ…」
私も人の事は言えない。
つい最近まで「浮気相手」だったから…。
「嫁に女と寝てるところ写真で撮られて離婚になった」
「そうなんだ…」
「嫁にも男いたのに…証拠撮られちゃうと俺の負け」
「そうだね…」
「子供とは離れたくなかった…」
だったら、なぜ浮気したの…?
失ってからでは遅いのに…。
「そっか…」
この電話がきっかけで頻繁に連絡を取るようになった。
隆司の切ない話しが多い会話…。
話しを聞いているだけだし、苦にならなかった。
普通に話すだけ…反応はそんなにしない。
聞いているだけだから…。
その話しが尽きた頃、過去の話しから現実に変わった。
「歩花となら一緒にいられる…一緒にいたい…」
見た目は好みではない…。
だけど、3ヵ月も連絡を取り合ってきた。
その中で私は彼を特別な存在と思うようになっていた。
普通の恋愛がしたい…それだけ。
「会ったら気持ち伝えるから…」
この甘い罠に私は引っ掛かってしまった…。
週末、片道2時間をかけ隆司に会いに行った。
「久しぶり…」
「うん…」
隆司の家にはまだ家族の面影がたくさんあった。
「嫁と子供の荷物、家決まるまで預かっている」
そう言った。
飾られたままの写真…。
家族で過ごした10年が色々な場所にあった。
私はまだ他人…。
まだ隆司は離婚して3ヵ月…。
公に付き合えない相手をまた選んでしまった…。
「年越し一緒に過ごそう。温泉にも行こうよ‼」
次から次へと予定をくれた。
「年明け、家族に紹介したい…俺と付き合おう?」
「うん」
こうして始まった恋。
「嫁の荷物なくなったら、この家のコーディネート歩花に任せるわ」
「いいの?」
「いいよ…一緒に家具見に行こうな」
「うん」
「後さ、仕事辞めて俺の家に来なよ。しばらく働かなくていいし、歩花を養うよ」
「それは申し訳ないから働くよ」
「いいじゃん…帰ってこいよ」
そう言って未来を語り合うようになった。
イルミネーションがキレイな場所に連れていってくれたり、見せたい景色があるとデートに連れていってくれた。
結局、見せたいといってくれていた景色は通行止めになっていて行けなかったけど、一緒にいられるだけで楽しかった。
地元でも、隆司の悪い噂を聞かない私は安心しきっていた…だけどね…変化が訪れた。
「2月には引っ越しできるけど、いい?」
「嫁の荷物が出ていれば…」
「えっ?」
「来月には荷物取りにくるらしいし、大丈夫だと思う」
「そっか…」
「最近、母さんに注意された…大人しくしてろって…だからもう少し付き合ってる事は誰にも言わないで?」
「わかった…」
「この前の話の続きなんだけど、テーブルとソファーどこに置く?シックな感じのがいいよね?」
「そうだね…」
「歩花の家にある茶タンスは家で使えるよな?かわいいし…」
「使えるね…」
「家具の配置も趣味も俺たち合うよな?」
「そうだね…」
これが本当に最後の恋であってほしい…。
隆司のおかげで元彼を忘れられた。
会話の内容は現実に近づいている。
隆司は連絡とかくれる方ではない。
そこが不安になる時もある。
「今日、先輩と飲み会だから」
「わかったよ」
だけど…送られてきた画像は…確実に女の子がいた。
女の勘。
大人しくしなければとか付き合いを公にはできないと言うのに、毎晩のように飲み会…。
メールだけで連絡はほとんどない。
我慢できなくなった私は、
「離れてるし、もう少し連絡してよ」
「ああ…ごめん。気を付ける」
「この前の飲み会、女の子いたの?」
「いたよ。二人…後輩が呼んだんだ」
嘘つき…。
後から知った、隆司が呼んだ事。
この出来事がきっかけで私の不安は募っていった。
何も進まない恋は…自分の首をしめるだけ。
答えがわかっていたからこその結果。
彼からのメールに…
「本当に愛していたよ。歩花は俺の幸せを思って別れを選んでくれたんだね…ありがとう」
あっさり…。
わかっていたはずなのに、いざ本当に失うと心に穴があいたように…悲しくなる。
だからもう恋なんてしない…
一生、独身でいい…
私には恋は向いていない…
そう思った。
一人でいたくない私はとにかく予定をいれて人に会ったり
、好きなアーティストのライブに行ったり、自分のペースを取り戻しつつあった。
切なく思う日もあったが、考えないように…他の事へ神経を集中させた。
そんな時に耳にしてしまった…隆司の離婚。
私はどうにかなりたかった訳ではなく、気になって隆司に連絡をした。
「はい」
「久しぶり…変な事聞いてごめん。離婚したの?」
「したよ…俺の浮気が原因…」
「そうなんだ…」
私も人の事は言えない。
つい最近まで「浮気相手」だったから…。
「嫁に女と寝てるところ写真で撮られて離婚になった」
「そうなんだ…」
「嫁にも男いたのに…証拠撮られちゃうと俺の負け」
「そうだね…」
「子供とは離れたくなかった…」
だったら、なぜ浮気したの…?
失ってからでは遅いのに…。
「そっか…」
この電話がきっかけで頻繁に連絡を取るようになった。
隆司の切ない話しが多い会話…。
話しを聞いているだけだし、苦にならなかった。
普通に話すだけ…反応はそんなにしない。
聞いているだけだから…。
その話しが尽きた頃、過去の話しから現実に変わった。
「歩花となら一緒にいられる…一緒にいたい…」
見た目は好みではない…。
だけど、3ヵ月も連絡を取り合ってきた。
その中で私は彼を特別な存在と思うようになっていた。
普通の恋愛がしたい…それだけ。
「会ったら気持ち伝えるから…」
この甘い罠に私は引っ掛かってしまった…。
週末、片道2時間をかけ隆司に会いに行った。
「久しぶり…」
「うん…」
隆司の家にはまだ家族の面影がたくさんあった。
「嫁と子供の荷物、家決まるまで預かっている」
そう言った。
飾られたままの写真…。
家族で過ごした10年が色々な場所にあった。
私はまだ他人…。
まだ隆司は離婚して3ヵ月…。
公に付き合えない相手をまた選んでしまった…。
「年越し一緒に過ごそう。温泉にも行こうよ‼」
次から次へと予定をくれた。
「年明け、家族に紹介したい…俺と付き合おう?」
「うん」
こうして始まった恋。
「嫁の荷物なくなったら、この家のコーディネート歩花に任せるわ」
「いいの?」
「いいよ…一緒に家具見に行こうな」
「うん」
「後さ、仕事辞めて俺の家に来なよ。しばらく働かなくていいし、歩花を養うよ」
「それは申し訳ないから働くよ」
「いいじゃん…帰ってこいよ」
そう言って未来を語り合うようになった。
イルミネーションがキレイな場所に連れていってくれたり、見せたい景色があるとデートに連れていってくれた。
結局、見せたいといってくれていた景色は通行止めになっていて行けなかったけど、一緒にいられるだけで楽しかった。
地元でも、隆司の悪い噂を聞かない私は安心しきっていた…だけどね…変化が訪れた。
「2月には引っ越しできるけど、いい?」
「嫁の荷物が出ていれば…」
「えっ?」
「来月には荷物取りにくるらしいし、大丈夫だと思う」
「そっか…」
「最近、母さんに注意された…大人しくしてろって…だからもう少し付き合ってる事は誰にも言わないで?」
「わかった…」
「この前の話の続きなんだけど、テーブルとソファーどこに置く?シックな感じのがいいよね?」
「そうだね…」
「歩花の家にある茶タンスは家で使えるよな?かわいいし…」
「使えるね…」
「家具の配置も趣味も俺たち合うよな?」
「そうだね…」
これが本当に最後の恋であってほしい…。
隆司のおかげで元彼を忘れられた。
会話の内容は現実に近づいている。
隆司は連絡とかくれる方ではない。
そこが不安になる時もある。
「今日、先輩と飲み会だから」
「わかったよ」
だけど…送られてきた画像は…確実に女の子がいた。
女の勘。
大人しくしなければとか付き合いを公にはできないと言うのに、毎晩のように飲み会…。
メールだけで連絡はほとんどない。
我慢できなくなった私は、
「離れてるし、もう少し連絡してよ」
「ああ…ごめん。気を付ける」
「この前の飲み会、女の子いたの?」
「いたよ。二人…後輩が呼んだんだ」
嘘つき…。
後から知った、隆司が呼んだ事。
この出来事がきっかけで私の不安は募っていった。