涙から好きへ
「う、うん。好きだよ。」

まるで、告白をしているかのように顔が赤い。

うぅ、恥ずかしい。


「そっかぁ!応援する!明日、あげなよ!チョコレート!絶対うまくいく!」

パァァ!と明るい笑顔になった美亜ちゃんは本当にかわいかった。


でも、

「高宮くんは、百合ちゃんが好きなんだよ?わたしが、あげたって…ぎりだとしか思われないよ。」


「そうかなぁ?そうやって、諦めるよりも当たってみた方がいいと思う。結果がどうであれ、渡した方がいいよ。」

美亜ちゃんの真剣な顔に思わず断るタイミングを失ってしまった。

どうしよう。

あげてもいいのかな。

「頑張りなよ、美亜は応援してる!」

その言葉を励みに決めた。


チョコをあげる。
< 10 / 20 >

この作品をシェア

pagetop