涙から好きへ
「じゃあねー!杏果!頑張って!!気合いだよー」


「うん、ありがとう!!」


…どんなチョコを作ろうかな?

高宮くんは、甘いもの好きかな?昨日みたいに会えたら、聞けるのになぁ。


「鈴野!!」

なんて、呼んでほしいなぁ。

って、え?

「高宮くん…」

今の鈴野!!は、幻聴だと思ってたのに…

こんなにも、近くにいる。


「また、一緒に帰ろうぜ?」
「うん…。」

走ってきてくれたのかな…。

鼻と耳が赤い。

でも、わざわざわたしのために?



違うか、本当は百合ちゃんと話したかったのか。


「明日は、バレンタインだね。」

わたしが咄嗟に話をふる。

「そう…だな。合コン行くんだろ?」

「うん、そうなの…残念だけど、彼氏いるのにね」

「え?彼氏いんの!?」

やばい、百合ちゃんに彼氏いること本当に知らなかったんだ…。

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