涙から好きへ

「おはよ、杏果。って、目がヤバイよ！？くまできてるよ！！もー、なにしたの！」


朝、学校に着くとすぐさま駆け付けてきてくれる百合ちゃんの姿を見たとき、高宮くんが好きになる理由がわかったきがする。

優しくて可愛くて頼りになる。


まさに、高宮くんのヒント通りだなっておもっちゃうよ。


「恋のお悩みか～？いいぞ、百合ちゃんが聞いて差し上げようじゃないか！」



そう言えば、忘れていたけど百合ちゃんには彼氏がいる。

高宮くんは、それをわかった上で恋をしたの？


それとも、知らないけど好きなの？



チラッと高宮くんの方を見ると偶然目があってしまってお互いにバッとそらした。

百合ちゃんを見てたのをばれたくなかったからだよね。


なんか、悪いことしちゃったな。