軍人様とキケンな婚前同居⁉︎
そして朝の準備を終わらせ
リビングの方に顔を出すと
すでに準備が整い
朝食を前に待っていた幸次郎さんが、
私の方に顔を向ける。
「朝食もう出来てますよ。」
「はい…あの、これは、幸次郎さんが?」
「もちろん。」
それ以外に誰がいると?と
さも当然のような顔で
私に視線を向ける幸次郎さん。
…軍人様なのに何でこんな料理上手なの。
そんな疑問を抱きながらも席について
手を合わせた。
そして挨拶をして、食べ始める。
「……っ!美味しい!!」
「それはどうも。」
「ど、どうしてこんなお上手で?!」
そして、口に含んでから
その美味しさに つい、そんな言葉が出てしまった。
軍人様と言ったら、朝から晩まで訓練みっちりの忙しさのはずなのに
何でこのようなスキルが?
貴方より暇のある私がいくら練習しても出来ないというのに!!
「とくに何もしていませんが。
普通にやれば、大抵作れますよ。」
「な……何という嫌味…っ!」
私は朝ごはんを食べながら
彼にそう言う。
神様、こんな人より私に料理のスペックをお与えくださいまし…!!