軍人様とキケンな婚前同居⁉︎







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「……ねぇ、栗(くり)。」

「あ?」

「男の人の"浮気"って、どこから?」










───現在。


あれからかれこれ、学校へ登校。






今朝はあの後

まるで拉致(自称:迎え)された時のように
例の黒い車に乗せられ


ゴツい外人さんも同席のもと

学校へ送迎された。






せめてものお願いで

皆にバレないように道角で降ろしてもらったけど…。









「さぁ?人それぞれじゃねぇの。」

「……やっぱりそうなるかぁ…。」

「なに、今朝言ってた"許嫁の軍人様"に何か言われたのか。」









そして今




私は今朝幸次郎さんに言われた
あの忠告について


同じクラスにいる従兄の
有川栗(ありかわ くり)に 尋ねていた。





栗は私と同い年で


名前とは真逆の黒い髪をした
少し口の悪い、男の子。




でも根は良い子です。









「浮気するなって言われたんだけど…
とりあえず普通に生活してれば大丈夫かなぁ?」

「…浮気するな、ねぇ。」









私がそう聞くと


栗は食べていた棒付きキャンディーを
カラカラと口で回しながら


窓の方に顔を向けて 少し黙る。







そして少し考えてから
私にこう告げた。









「そいつが"普通の男"なら、
いつも通りで問題ないんじゃねぇ?」

「…普通の男…??」









意味深にそう告げられた私は

その言葉に思わず首を傾げた。







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