軍人様とキケンな婚前同居⁉︎
「……は?」
「幸次郎さんね、結構仏頂面というか
意地悪だけどクールな感じだから
きっとそんな感情抱かないと思うの!」
「………。」
「笑うのは私をからかう時だけだったし、
それに会って1日の私に嫉妬するわけないじゃない?」
私の説明に
栗は黙ってキャンディーを舐めながら
私の方を見る。
ね?
栗もそう思うでしょ?納得でしょ?
「だからほらね、心配ないの!」
「………あっそう…。」
私のそう言った言葉に
栗は興味なさそうに短くそう返して
机に顎肘をついたまま
再び、窓の外に視線を戻した。
はぁ、よかった!
(普通にいつも通り過ごしてれば、何も問題ないじゃない。)
心配して損しちゃったっ!
そう思いながら
私は安心して
るんるんした気分のまま 次の授業の準備を始める。
「(……普通そう言う奴ほど嫉妬深いもんだと思うけど…。)」
そんな風に思う
栗のことなど知らずに───。