軍人様とキケンな婚前同居⁉︎
──────それで結局
あっという間に学校が終わってしまい、
帰りのホームルームに。
ついにやってきてしまったと
頭を抱える私に
栗は他人事らしく平然としている。
「お前が帰ったの確認してから俺帰るわ。とばっちり受けたくねーし。」
「…わ、私を助けるという選択肢は…」
「ない。」
「───。」
薄情な台詞を吐いて
カラカラと飴を転がす栗。
…以前までの私達の絆は一体…。
(仕方ない……今日は一旦帰って、それから作戦を考えよう…。)
ひとまず身の安全を確保しなくては、と
昨日のように怒られるのを避けるべく
私は大人しく1人で降りることにした。
はぁ……憂鬱……。
「……あ。
おい有梨、見てみ。」
「?」
「めっちゃ群がってね?あそこ。」
荷物をまとめて
いざ下へ降りようとした時
栗が窓の外を見てから
私にそう声をかける。
……??
私は不思議に思いながら
言われた先を見ると
そこには確かに
何かに群がるような
たくさんの女子生徒達が───
って、ん?
(……ん?!あれって、まさか…?!)