ピンク色のスポットライト
「よ〜し柚羽ちゃん。撮影再開するよ。」
「はい」
「...ふふ笑
可愛いですねぇ。この子が橘花柚羽ちゃん?」
「はい、我らが柚羽ちゃん笑
今日も絶好調ですよ」
「よろしくお願いします。橘花柚羽です」
「はは。いいねぇ、可愛いなぁ。
Teenのモデルかぁ」
柚羽とマネージャーの朝日奈のもとに、隣のスタジオにいたカメラマンが来た。
「あ、高木さん。お久しぶりです」
そこに、神崎が携帯をしまいながら歩いてきた。
柚「神崎さん...」
高「おお、久しぶり久しぶり。おたくのプリンセス見せてもらったよ」
神「ああ笑
ゆうちゃん、今日はどう?慣れてきたかな」
柚「まだ...あんまり笑」
高「そんな急に慣れるもんじゃないでしょー」
神「そっか笑
今日はキラエリですか」
高「まあなぁ...笑
CM映りも衰えたもんだよ。時間の問題だな」
神「またまた笑
高木さんのとこに限ってそれはないでしょ」
なんとなく話を聞いていた柚羽は、マネージャーに呼ばれてスタジオに入った。
『よろしくお願いします!』
『はーい、よろしくね』
そんな声が聞こえたあと、すぐにカメラのシャッター音が響き始めた。
高「柚羽ちゃん...俺は相当期待していいと思うよ」
神「はい...。それは分かっています。だからこそ、選んだんです。手放したくないから。」
2人はしばらく、スタッフからの褒め言葉が飛び交うスタジオで輝く柚羽を眺めていた。