プラトニック罰

「今夜はこれだけじゃ嫌です」

「いや、これでいいんだ」

「先生が欲しい……」

「わかってる。だけど、人間には自制心というのが必要だよ」

ホテルの一室に入って、寺井はこのままゆいを追い返すのは難しいと考えていた。

それは、ゆいの情熱を愛しおしく思っていたのかもしれない。


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