プラトニック罰

こうして寺井に手を引かれてゆいはそのホテルを出た。

目的を達せられなかったのは、これまでと同じで、どのホテルに行っても、この有り様であった。

ゆいは寺井の自制心の理由をよく分かっている。

何せ、寺井は高校教師であり、ゆいはその教え子なのだ。

しかし、分かっているのは頭だけで、心は悔しい。


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