プラトニック罰

「さぁ、ここで見てるから、まっすぐ家に入りなさい」

「…はい」

渋々車から降りると、路上でふたりは唇を合わせた。

ゆいはいつまでもこうしていたい。しかし、やがて強引に寺井は唇を外し、

「もう行かなきゃ」

と言った。

しかたがない。ゆいは歩き出す。


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