[完結]甘やかし王子様が離してくれません。



「……先輩?何してるんですか?」



「洗って返すよ。放課後借りたタオルと一緒に」



ええ!?そんなことしてもらわなくても大丈夫なのに……。

むしろしてほしくない。
これ以上の迷惑をかけたくない。



「……お前、考えてること顔に出るね」



そう言って先輩は笑い出した。

その笑いにつられて、わたしも吹きだしてしまう。


すると先輩はわたしの頭に手を置いて、言った。



「そうやって笑っててよ。腰低くしなくていいから」

< 54 / 360 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop