[完結]甘やかし王子様が離してくれません。



先輩と一緒に教室を出ると、先輩は持っていた紙袋を渡してきた。



「これは?」


「昨日借りたタオル。ありがとう」



あっ、そうだった!!

紙袋の中をちらりとのぞくと洗剤の香りが鼻をかすめた。


本当にちゃんと洗ってくれたんだ……。



「ありがとうございます」



そう言って微笑むと、先輩は口元に手を当ててプハッと吹きだした。



< 68 / 360 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop